避妊言説と家族の親密性 ─日本型近代家族の歴史社会学─

Category : 社会学


目 次

第吃堯―論―研究の目的と先行研究のレビュー

序章 研究の目的と視点
 第1節 問題関心と目的
 第2節 研究視座
  (1)家族の親密化の概念規定
  (2)分析視点としての避妊
  (3)言説分析のスタンス
 第3節 避妊に関する用語
 第4節 本書の構成
 注

第1章 近代家族論・セクシュアリティ研究・避妊研究の展開
 第1節 教育史における近代家族論の受容と展開
 第2節 家族社会学における近代家族論の受容と展開
  (1)近代家族論の生成
   (1)―1 近代家族論の第1ステージ
   (1)―2 近代家族論の第2ステージ
  (2)近代家族論の展開
   (2)―1 「近代家族」の定義をめぐる論争
   (2)―2 「家」と「近代家族」をめぐる論争「家」は「近代家族」か
   (2)―3 「家」と「近代家族」の共時性をめぐる解釈
   (2)―4 近代家族論の変遷と現在
 第3節 セクシュアリティ研究における近代家族論
  (1)ノッターの近代家族の比較社会学
  (2)セクシュアリティ研究の動向
  (3)赤川学のセクシュアリティの歴史社会学
  (4)セクシュアリティと近代家族の接合
 第4節 欧米の避妊研究
  (1)歴史人口学の出生コントロールに関する研究
  (2)避妊に関する社会史的研究
 第5節 日本の避妊研究
  (1)避妊の歴史に関する研究
  (2)歴史人口学における避妊に関する研究
  (3)産児調節運動に関する研究
  (4)避妊に関する雑誌分析研究
 第6節 本書の意義
  (1)家族社会学とセクシュアリティ研究の接合
  (2)ジェンダー非対称性への着目による「セクシュアリティの近代」の析出
  (3)日本型近代家族論の再検討
 注

第局堯〇沙調節運動と避妊言説

第2章 産児調節運動の展開と避妊の実践
 第1節 日本における産児調節運動の台頭
 第2節 産児調節運動の展開
  (1)第1期 産児調節運動前史1918年まで
  (2)第2期 産児調節運動萌芽・展開期1919〜1926年
   (2)―1 産児調節運動萌芽期
   (2)―2 産児調節運動展開期
  (3)第3期 産児調節運動普及期1927〜1930年
  (4)第4期 産児調節運動受難期1931〜1937年
 第3節 産児調節相談所の活動
  (1)産児制限研究会(大阪、京都、神戸など)
  (2)妊娠調節相談所(後に受胎調節相談所に改称)
  (3)日本妊娠調節相談所
  (4)中央産児調節相談所
 第4節 産児調節相談所の利用者層と避妊実践の普及
  (1)各相談所の利用者
   (1)―1 中央産児調節相談所の利用者
   (1)―2 産児制限研究会の利用者
   (1)―3 妊娠調節相談所の利用者
  (2)利用者の社会階層
  (3)「愛児女性協会」利用者層との比較
  (4)1920年代前期の利用者
 注

第3章 避妊言説のロジック構成とジェンダー非対称性
 第1節 各論者の避妊言説
  (1)社会改良としての新マルサス主義の導入小栗貞雄
  (2)人種改善としての産児制限鴨田脩治
  (3)早婚と婚姻内避妊による性欲コントロール安部磯雄
  (4)性欲善導説による性欲コントロール加治(加藤)時次郎
  (5)家庭本位の妊娠調節小川隆四郎
  (6)「性―愛―結婚」三位一体実現のための妊娠調節小池四郎
 第2節 「避妊=可」言説のロジック男性言説の分析
  (1)「避妊=可」言説ロジックの共通点
  (2)「避妊=可」言説のロジック‖賃曄Ρ纏殺しの廃絶
  (3)「避妊=可」言説のロジック晩婚・花柳病対策
  (4)「避妊=可」言説のロジックI徂悗寮愛化
  (5)「避妊=可」言説のロジック構成と類型化
 第3節 女性による「避妊=可」言説
  (1)マーガレット・サンガーの避妊論
  (2)石本静枝の避妊論
  (3)山川菊栄の避妊論
  (4)マーガレット・サンガーの日本における受容
 第4節 避妊言説とジェンダー非対称性
  (1)避妊に対する抵抗感のジェンダー非対称性
  (2)避妊受容のロジックのジェンダー非対称性
 第5節 「性―愛―結婚」三位一体観とジェンダー非対称性
 注

第敬堯―性雑誌にみる避妊言説

第4章 『主婦之友』『婦人公論』と避妊記事―資料の概要と避妊記事の構成―
 第1節 『主婦之友』『婦人公論』の選定理由と雑誌の概要
  (1)選定理由
  (2)『主婦之友』『婦人公論』の概要と読者層
 第2節 『主婦之友』『婦人公論』の避妊記事の概要
  (1)『主婦之友』『婦人公論』の避妊記事の相違点
  (2)『婦人倶楽部』の避妊記事の概要
 第3節 『主婦之友』の避妊記事の構成と内容
  (1)『主婦之友』の避妊記事の時期区分
  (2)『主婦之友』の避妊記事の構成と内容
   (2)―1 第1期「理念期」:1919〜1924年4月
   (2)―2 第2期「切望期」:1924年5月〜1926年
   (2)―3 第3期「実験期」:1927〜1929年
   (2)―4 第4期「普及期」:1930〜1935年
 第4節 『婦人公論』の避妊記事の構成と内容
  (1)『婦人公論』の避妊記事の時期区分
  (2)『婦人公論』の避妊記事の構成と内容
   (2)―1 第1期「理念期」:1920〜1927年9月
   (2)―2 第2期「情報提供期」:1927年 10月〜1929年 12月
   (2)―3 第3期「実践・普及期」:1930〜1935年
 注

第5章 女性雑誌の投稿記事を通してみる避妊の実践
 第1節 避妊実行の理由
  (1)頻産、多産
  (2)母親の健康上の理由
  (3)家庭の経済的理由
  (4)育児・家事の負担
  (5)家族計画意識の誕生
 第2節 情報源としての女性雑誌
  (1)『主婦之友』の活用
  (2)『主婦之友』の「うめ子」による記事の影響
 第3節 避妊情報の入手経路と手段夫婦関係と社会的ネットワーク
  (1)避妊情報の入手と夫婦関係
  (2)避妊情報の入手と社会的ネットワーク
 第4節 男性からの投稿記事にみる避妊の実践
  (1)男性からの投稿記事
  (2)避妊実行の理由
  (3)避妊情報の入手経路と手段
  (4)避妊の実践におけるジェンダー比較
 第5節 避妊の具体的方法
  (1)専門家による避妊の具体的方法
  (2)投稿記事にみる避妊の具体的方法
   (2)―1 避妊方法の概要
   (2)―2 避妊方法の言説状況
 注

第6章 女性雑誌の投稿記事を通してみる避妊の心性
 第1節 受胎期をめぐる認識の状況
  (1)女性雑誌における受胎期に関する知識
  (2)投稿記事にみる受胎期の認識
 第2節 投稿記事にみる避妊法をめぐる語り
  (1)分析対象と避妊法実践のプロセス
  (2)コンドーム忌避
  (3)性交中絶忌避
  (4)禁欲による避妊法と克己男性のアイデンティティ形成
 第3節 セクシュアリティをめぐる女性の語り
  (1)性的快楽抑制の語り
  (2)性的快楽表出の語り
  (3)避妊の受容にみる日本と欧米の差異
 第4節 投稿記事にみる成功談と失敗談
  (1)成功談のストーリー
  (2)失敗談のストーリー
  (3)1935年に掲載された失敗談
  (4)避妊の促進と抑制の両義性
 注

第7章 女性雑誌における夫婦和合言説と家族の親密性―『主婦之友』にみる「愛情」の質的考察―
 第1節 夫婦和合言説の概要
 第2節 性的和合言説医師による夫婦和合論
  (1)医師による性的和合論
   (1)―1 杉田直樹夫婦性愛論の登場
   (1)―2 岡本寛雄不感症言説の登場
   (1)―3 小酒井不木夫婦性愛論の完成
   (1)―4 長谷川茂治夫婦性愛論の展開
   (1)―5 谷口慶二(仮名)夫婦性愛論の変質
   (1)―6 医師による性的和合論の構成要素
  (2)「性愛技巧」の移入近代性科学の影響
  (3)不感症言説の増大
 第3節 医師以外の識者による夫婦和合論
  (1)1910年代の夫婦和合論
  (2)谷本富の夫婦和合論
  (3)青柳有美の通俗的夫婦和合論
 第4節 「夫婦和合○ヶ条」式項目列挙型の夫婦和合論
  (1)1910年代後期の記事「夫婦和合の十秘訣」
  (2)「夫婦和合の秘訣百ヶ条」
 第5節 夫婦和合論にみる性愛・夫婦愛言説
  (1)恋愛結婚と異なる友愛結婚観
  (2)夫婦非対称な夫婦愛
  (3)夫から妻への「同情」を中核におく夫婦愛
  (4)父系制直系家族型「家庭」
  (5)親子関係を核とする夫婦和合
 第6節 性的和合論における避妊言説と節制
  (1)節制の強調
  (2)性的和合論の避妊言説
  (3)性的快楽と避妊のアンビバレンス
  (4)避妊言説における性的和合と少産優育
 注

第孤堯〃誅

終章 避妊言説と近代家族の親密性―近代家族論の再編をめざして―
 第1節 避妊の歴史社会学からの知見
  (1)産児調節運動における言説分析からの知見
  (2)新中間層の避妊実践における言説分析からの知見
  (3)夫婦和合の言説分析からの知見
 第2節 家族の親密化の社会学からの知見
  (1)近代的子ども観と家庭性の成立
  (2)「性―愛―結婚」三位一体観の再検討(その1)
   (2)―1 友愛結婚イデオロギーと夫婦間性行動の性愛化
   (2)―2 夫婦関係の親密化
  (3)「性―愛―結婚」三位一体観の再検討(その2)
 第3節 日本型近代家族の特徴
  (1)節制(制欲)主義
  (2)生殖主義
  (3)子ども中心主義
  (4)母性主義
 第4節 近代家族論へのインプリケーション
  (1)日本型近代家族規範と親密性
  (2)近代家族論へのインプリケーションと課題
 注

資料
参考文献
初出一覧
あとがき

ISBN978-4-905458-04-3
C3036
定価、本体5000円+税


宮坂靖子『避妊言説と家族の親密性』正誤表

P.34 後ろから3行目   1990年代  →  1890年代
P.71 4行目   産児節相談所  →  産児調節相談所
P.79 3行目   月収100万円  →  月収100円 
P.200 9行目   わけではく  →  わけではなく
P.229 後ろから3行目   八十三条  →  第八十三条
P.229 後ろから3行目   第七十七  →  第七十七条
P.259 後ろから2行目   すること目的  →  することを目的
P.261 11行目   「『愛』」を  →  「『愛』を 

型番 ISBN978-4-905458-04-3
販売価格

5,000円(税込5,500円)

購入数

この商品について問い合わせる
この商品を友達に教える
買い物を続ける

プロフィール

書肆クラルテ

ホームページ

〒603-8237

京都市北区紫野上若草町31-1

Tel/Fax:075-495-4839

カートを見る

カートを見る

商品検索

おすすめ商品

売れ筋商品

商品カテゴリー

Feeds

RSS - ATOM